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エボラ出血熱について−映画「アウトブレイク」だけの話? |
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エボラ出血熱は本当にある感染症です。1967年にアフリカのスーダンの南部で発見されました。この時は、284名が感染し151名が死亡しました(致死率53%)、またザイール北部で発生したものは318名中280人が死亡しました(致死率88%)。その後、流行は影を潜めましたが、1979年にスーダン南部で発生し、33人中22人が死亡しました(致死率67%)。それ以来 の発生は現在のところ報告されていません。エボラ出血熱は型により3種類に分類されますがどれも高致死率です。潜伏期は2〜21日です。病原源は多くの疫学的調査にもかかわらず、今だ本ウイルスの保有動物は判明していません。それゆえ有効な抗ウイルス剤はありません。 感染は、ヒトからヒトで患者の血液、分泌物、排泄物から皮膚粘膜の傷口を通してウイルスが新入します。性交感染もあります。また、日常生活程度の接触における飛沫感染(*)の可能性は否定的です。 日本ではエボラ出血熱が発生しないと思われるかも知れませんが、現代のように航空が発達し、大量郵送が日常的な現状では、いつでも日本で発生する危険は充分にあると思いま す。 ダスティン・ホフマン主演『アウトブレイク』(監督ウオルフガング・ピーターゼン)はアメリカの作家マイケル・クライトンの作品をもとにつくられたものだと聞いています(間違っていたらすい ません)。彼は有名な作家ですが、ハーバードメディカルスクール出身のお医者さんです。 *飛沫感染・・・一般に言う空気感染のこと |
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インフルエンザについて−風邪とインフルエンザって一緒? |
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| インフルエンザの流行の記載は紀元前412年のヒポクラテスによるものが始めてだと指摘する人もいます。それぐらい昔からある疾患ということかもしれません。 インフルエンザにはA、B、Cの3種類あります。風邪とは違い感染すると症状が重くなります。そもそも風邪は病名ではなく「かぜ症候群」の総称です。 インフルエンザ(英influenza、俗語でflu)の名前の由来は、この疾患の原因が星の影響であるとされていた1504年(1357年説もあります)の流行の際に「インフルエンス(影響)」という言葉をイタリア人が使ったのが初めてといわれています。インフルエンザは日本語で「急性呼吸器感染症」で、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、時として全身衰弱感のような特徴的な全身症状が突然現れます。呼吸器症状は後期になってから出現することが多く、鼻閉、咽頭痛、咳などが激しいです。 感染は飛沫感染による直接の伝播です。潜伏期は24〜72時間といわれ、伝染期間は臨床的発症以後3日までです。 インフルエンザは毎年、型が変化するやっかいな疾患なので昨年の予防接種は効き目がありません。予防接種は保健所か病院で自費で接種してもらえます。また、予防接種をしたからといってインフルエンザに罹らないとは限りません。予防接種と違う型のインフルエンザでは効き目がありません。また、インフルエンザ対策でマスクが有効といわれていますが、ウイルスはマスクの編み目より小さいので完全予防は難しいと思われます(マスクをつけても無駄とは言っていません。完璧ではないということです)。 感染した時は、なるべく外出はひかえ、体を休めることです。後期症状がひどい時は早めの通院をおすすめします。インフルエンザをただの風邪と思い込んでいると痛い目にあいます。 脅すわけではありませんが、インフルエンザは若者でも死に至る疾患であることを認識しておいていただけるとありがたいです。 |
| 咳対策について | |
| 対策としては部屋の湿度を上げ、喉にやさしい環境に居ることです。外出は控えたほうがいいと思いますよ。体の負担にならないように気をつけてください。あまりにもひどく喉がはれているようでしたらインフルエンザなどの疾患を疑い、一度通院したほうがいいですよ。お大事に。 |
| エイズ検査について | |
| 検査は保健所でできますし、医療機関でもできます。保健所では匿名で検査することもできるはずです。薬害エイズ事件後、かなりプライバシーに配慮した取り組みが講じられていると聞きます。また、深田恭子さんと金城武さんが出演していたエイズ感染のテレビドラマの影響で一時的に都市部での検査希望者数が増加しました。 また、日本赤十字社の行う献血では採血後、エイズ検査をして反応が出れば採血者に通知するようになっています(献血を検査代わりに利用するのはやめましょうね)。 検査希望者のプライバシーは重視する必要がありますし、なにより感染者、患者への言われなき不当な差別はやめることが大切だと思います。 |
| マラリアについて−日本でかかる病気なの? | |
| マラリアは熱帯、亜熱帯地方に広く蔓延する世界有数の疾患で、WHO(1997年報告)によれば、世界人口の41%が居住する100ヶ国が流行地で、年間の罹患者は3〜5億人、死亡 者は150〜270万人(その内100万人が5歳以下の幼小児)と推定されています。 マラリアの直接感染源は、原虫感染ハマダラ蚊(Anopheles)です。蚊からの伝播による自然感染の潜伏期の平均日数は、熱帯マラリアで12日、三日熱マラリアで15日、卵形マラリア で17日、四日熱マラリアで28日とされています(また、三日熱マラリアでは6〜12ヶ月にもわたる潜伏期の例が報告されています)。 ヒトへの感受性は一般に感染性が高く、マラリアに対して免疫を持たないヒトが通常感染蚊に1回刺されれば感染が成立すると考えられています。また、自然感染による有効な獲得免疫は得ずらく、再感染もしばしば起こると報告されています。しかし、遺伝的素因によるマラリア感染への抵抗性を示す集団も存在します。例えば、西アフリカの黒人に、三日熱マラリア原虫が赤血球に接着、侵入する際の赤血球膜上のレセプターを先天的に欠く例(Duffy negative)が多く、三日熱マラリアに対する抵抗性を有するとされています。また、鎌形赤血球症 (HbSS症)患者およびHbAS症患者は、熱帯熱マラリア原虫感染に強い抵抗性を示すとされています。 わが国ではかって土着のマラリアが全国に存在し、1903(M35)年には年間20万人の罹患者と1000人を超える死亡者があったと推定されています。ハマダラ蚊を介した国内でのマラリア伝播は1962年以降は報告されていませんが、流行地で感染し日本国内で発症するいわゆる「輸入マラリア」の患者報告者数は年間100名を超え、年々増加傾向にあるといわれていま す。また、国際空港近くで、飛行機に紛れて運ばれて来たハマダラ蚊による感染が報告されています。これを「エアポートマラリア」といいます。 現在、感染症専門家たちの中で危惧されているのは、地球温暖化がこのまま進行すれば西日本地区でもハマダラ蚊が生息できる環境になってしまうということです。皆さんも、マラリアは日本には関係ないという楽天的な考えはせず、身近なものであることを知っていただけるとありがたいです。 |
| 結核について | |
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結核は江戸時代から「労咳」や「肺病」などど呼ばれ、人々から恐れられていました。明治初期からすでに医学上の問題となりはじめ、治療の難しい疾患としての認識が広がっていまし た。また、明治時代を代表する著名人が結核で苦しみ、あるいは死亡しました。例えば、正岡子規は結核で死亡し、夏目漱石はそれに悩まされ、森鴎外はその状態を作品に反映させるなどしました。1943(S18)年には史上最悪の17万人もの人が結核で死亡しました。 世界では古くから蔓延している感染症で、現在世界の人口の3分の1が結核の感染を受けており、その中から毎年1000万人を超える患者が発生し、350万人が犠牲になっていると 報告されています。この流行は全世界的には今も拡大中です。 WHOは、DOTS(Directly Observed Treatment Short-course「直接監視下短期化学療法」)という戦略のもと結核の撲滅に乗り出しています。わが国でも、国、専門家などが連携して諸般の施策を講じていますが結核は増加傾向にあります。 結核の症状は、感染当初は、通常臨床的には気づかず経過します(時として感染後1〜2ヶ月に発熱や軽度の咳を来します)。わが国では結核が臨床の現場から姿を見せなくなり医師の中でも結核を扱ったことのない人が多く「ただの風邪」と診断してしまうことがあるそうです。 咳が長く続き、全身倦怠、胸痛、食欲低下などが激しい時は、(結核に限らず)早めの通院をおすすめします。 現在、WHOおよび厚生省から「結核非常事態宣言」が発令されています。結核は「過去の病気」と一般では思われがちですが年齢に関係なく発病する再興感染症です。お気をつけ下さい。 厚生省「結核非常事態宣言」 http://www.mhw.go.jp/houdou/1107/h0726-2_11.html |
| 円形脱毛症について−髪を染めるのも脱毛の原因になる? | |
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円形脱毛症は、若はげと並んで発生度の高い脱毛症で、男女、年齢に関係なく起こります。 症状は前ぶれのない突発性で、髪の毛が100円玉、500円玉ぐらいの丸いはげがあらわれます。大半は頭髪にできますが、眉毛、顎ひげ、陰毛などにもできます。 子どもの円形脱毛症には、その75%にアトピー性皮膚炎が合併していると報告されて、大人の場合でも20%程度がこの合併症が見られるといわれています。 円形脱毛症の原因は、現在のところまだ定説はなく、医学的には自己免疫説、末梢神経異常説、自律神経異常説などの諸説があります。髪の毛を染めるのが原因かどうかは、個人差などがあり原因それ自体になるかはわかりません。 円形脱毛症の治療は、内服薬による全身治療と脱毛部への局所治療があります。血管を拡張する作用がある薬やビタミンEなどで血流をよくしたり、ステロイド剤の内服をしたりします。局所治療としては、ドライアイスを使用した冷凍療法や紫外線療法、スチーマーを利用した温熱療法などがあるほか、ステロイド剤を局所に塗布することで発毛を促す治療を行ないます。また、軽度の場合は育毛剤で改善する場合もあります。ストレス性の場合はストレス解消で自然治癒することもあります。 まずは、専門の皮膚医の診断を受けて適切な治療をおすすめします。 |
| 神経痛? | |
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神経には知覚神経と運動神経があり、痛みを感じたりするのは知覚神経が感じます。また、知覚神経が異常興奮して痛いと感じることがあり、これを一般に神経痛といいます。神経痛 の原因としては疲労、寒冷、刺激(いわゆる刺激物)などがあります。治療には神経痛の種類によりますが、神経の興奮を調整する、ホルモン調整、炎症を抑える、血液循環を良くするなどの医学的方法がありますが、リズムある生活やストレスを発散させるなどの自己管理も治療の重要な一因と思われます。内科専門医院では神経科やリウマチ科、アレルギー科などの専門科を設置している医療機関が多いので一度足を運んでみたらいかがでしょうか?また、針灸医院などでも治療できます。神経痛の領域では西洋医学より進んでいる かもしれません。 |
| O脚(内反膝)について | |
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O脚(out knee)は内反膝(genu varum)と呼ばれ、下肢が膝で外方凸、内側凹面の彎曲するものです。新生児〜3歳児は、ふつう生理的内反膝です。以前は「くる病」という病気がそ の原因の大半でしたが現在ではほとんど消滅しています。先天的なものは稀で、大半は姿勢性のものです。治療として、まずくる病の場合は活性型ビタミンDの投与で治っていきます。ただ、ビタミンDの投与量を決めるのが難しいことがあります。変形が高度の場合は、手術(骨切り術)で矯正します。また、カイロプラティクや針治療で矯正することもできますが、効果は一時的なものと聞いています。 O脚の程度によりますが、治療(手術)にはお金がかかると思います。整形でも一般外科でも治療行為は同じなので値段は変わらないと思いますよ。ただ、炎症、外傷が発生している場合はすぐに通院することおすすめします。どうしても気になる場合は一度、専門医の診断・アドバイスを聞いてみるのも方法かもしれませんね。京都でしたら外科の強い京大病院か府立医大病院がいいと思います。赤十字も検査では良い病院ですよ。また、専門のOO整形外科でも充分対応してくれると思いますよ。た だ、市販されている矯正器具などは医師の診断を受けてから購入した方が良いと思います。 ただ、外見の美しさも大切ですが中身ももっと大切だと思いますよ。なにか偉そうなことを言ってしまい、あまり良いアドバイスができなかったことを心よりお詫びいたします。お大事に。 「理想の脚の豆知識(個人差があります)」 |